本日の朝礼
21
2025.11
AI Overviews vs Google AIモード|引用ドメインの違いから考える、これからの個別戦略

こんにちは。株式会社bonのyamashitaです。今日の朝礼で話題に上がったのは、SEOツールで有名なAhrefs社が公開したこちらの記事。
参照記事: 【AI Overviews vs AI Mode】日本におけるトップ 1000 引用ドメイン分析から見えてきた相関性とは?
Google検索の「AI Overviews(以下AIO)」と、同じくGoogleの「AIモード(※)」について、トップ1000の引用ドメインを分析した非常に興味深いレポートです。
この記事を読んで、社内で「これって、クライアントによってAI対策の戦略を変えなきゃいけないってことだよね?」という議論が盛り上がりました。今回はその内容をシェアします。
※注釈:本記事における「AIモード」について ここで言う「AIモード」は、ChatGPT等の他社ツールではなく、Google検索における生成・対話型の検索モードを指しています。
AIOとGoogle AIモード、実は「好みの情報」が違う?
今回、Ahrefs社の調査レポートを見て改めて気づかされたのは、AIOとAIモードは共通の基盤を持ちながらも、情報の選び方や出力の「クセ」が違うのではないか、という点です。朝礼での議論をまとめると、だいたい以下のようなイメージで整理できそうです。
AI Overviews (AIO) の特徴
役割: 検索クエリに対して「端的なまとめ(正解)」を返す。
好む情報: 構造化されたデータ、Schema.org等できっちりマークアップされた情報。
傾向: 税金や公的な手続きなど、「一つの正解」が存在するジャンルで出やすい印象。信頼性が高く、整理された情報を好んで引用するようです。
Google AIモード の特徴
役割: ユーザーとの対話を通じて、納得感のある答えを導き出す。
好む情報: 文脈を補完する情報、ユーザーの体験談、複数の視点が含まれる情報。
傾向: 単なる事実だけでなく、会話の流れに沿った情報を拾ってくる傾向がありそうです。
つまり、同じGoogle検索でも「カチッとした正解(AIO)」を出そうとしている時と、「文脈に沿った対話(AIモード)」をしようとしている時では、参照されるドメイン(情報源)がガラリと変わる可能性があるんですね。
「AIモード」ではSNSやUGCが重要になるかも
この「引用元の違い」について議論する中で、特に面白かったのがUGC(ユーザー生成コンテンツ)の扱いです。
Ahrefs社のデータを見ると、AIOに比べてAIモードの方が、SNSやYouTubeなどのUGCコンテンツを引用・参照しやすい傾向があるようです。
AI時代のYouTube運用はどうなる?
これって、企業のSNSやYouTube戦略においても結構大事な視点ですよね。
これまでの動画運用といえば、「いかに人に見てもらうか」「再生数を稼ぐか」が重視されがちでした。もちろんそれも大切ですが、AIモードがUGCを積極的に見ているのであれば、別の価値も生まれてきます。
たとえ再生数が爆発的に伸びなくても、専門的な知見や独自の体験を動画としてアップしておけば、それがAIが回答を作る際の「一次情報(ソース)」として採用される可能性があるわけです。
bonでもYouTubeチャンネルを運用していますが、「再生数だけを一喜一憂するのではなく、AIへの良質な学習ソースを提供するつもりで、地道に発信し続けるのも大事だね」という話になりました。
「戦略の使い分け」が必要
今回の朝礼で出た結論は、「お客さまの業種や商材によって、AI対策の戦略を柔軟に使い分ける必要がある」ということです。
AIOとAIモードで好かれる情報が違う以上、すべてに同じ対策をするのは得策ではありません。
「正解」が求められる商材(金融・医療・手続き系など):AIOに拾われやすいよう、公式サイトの構造化データや情報の正確性を徹底的に磨く。
「体験・文脈」が重視される商材(観光・トレンド・嗜好品など):AIモードでの露出を狙い、SNSでの発信や動画コンテンツ(UGC)を増やして、AIに「文脈」を拾ってもらう。
このように、商材の特性に合わせて「どのAIアプローチが有効か」を見極める視点が、これからのプランニングには欠かせません。
AI時代だからこそ、人の「クリエイティビティ」が問われる
私たちbonの強みは、単にこうしたAIツールを使えることではなく、それぞれの「AIの特性」を深く理解した上で、クライアントごとに最適な戦略(ワイヤーフレームの設計からコンテンツの方向性まで)を描ける点にあると考えています。
「ここまで人にお金かけなくていいや」と思われがちなAI時代だからこそ、AIが拾い上げる情報の「質」や「文脈」を設計する、人間のクリエイティビティが最終的な成果を左右します。
AEOラボでは今後も、単なるツールの使い方にとどまらず、こうした調査データの分析や日々の検証を通じて、「AI検索時代に選ばれるための戦略」を発信していきます。
【今日のまとめ】
AIOは「構造化された正解」、AIモードは「文脈とUGC」を好む傾向があるかも。
AIモード対策としては、再生数にとらわれず良質な一次情報(動画・SNS)を発信し続けることも重要。
これからは「AIO狙い」か「AIモード狙い」か、業種や商材ごとに戦略をカスタマイズしていきましょう。
記事を書いた人
おせっかいな制作会社で働くWebデザイナーです。2021年入社。しろたんとちいかわとポケモンとお寿司が大好き。ロックを聴きながら日々モグモグ作業しています。










