本日の朝礼
05
2025.12
AI Overviewに引用されるには?LANY調査から読み解く対策のヒント

本文
はじめに
今回の朝礼では、LANY(レイニー)さんが公開したAI Overview(AIO)の引用傾向に関する調査記事を題材に、社内で議論しました。
この調査は、約15万キーワードを対象にAIOの表示率や引用元サイトの傾向を分析したもので、AIO対策を考えるうえで参考になるデータが多く含まれています。
調査の詳細はぜひ下記の引用元の記事をご覧ください。
▼SEO1位ページの49.4%がAI Overviewsに引用されていない理由は?15万キーワード調査で見えた傾向を解説
https://www.lany.co.jp/lany-llmo-lab/aioverviews-keyword-investigation
この記事では、調査から見えたポイントを簡潔に紹介しつつ、bonとしてどう捉えたかを共有します。
調査から見えた3つのポイント
LANYさんの調査から、私たちが特に注目したポイントは以下の3つです。
① AIOは情報探索系クエリで表示されやすいが、商業系も17.7%ある
調査結果によると、AIOが表示されるクエリの約8割は情報探索系(ノーコマーシャルクエリ)でした。一方で、「〇〇 おすすめ」のような購買に近い商業系クエリでも17.7%はAIOが表示されています。
「AIOは情報系クエリ向け」という認識は間違いではありませんが、商業系でも一定の表示があることは押さえておきたいポイントです。今後、購買行動への影響力がさらに強まる可能性も考えられます。
② 検索1位でも半数以上はAIOに引用されない
調査では、オーガニック検索で1位・2位を獲得しているページでも、AIOに引用されているのは全体の48%にとどまるという結果が出ています。つまり、半数以上は上位表示されていてもAIOには採用されていません。
SEOで上位を取ることと、AIOで引用されることは別の話だということがデータで示されています。
③ 「クエリファンアウト」により、圏外サイトも引用される
一方で、オーガニック検索では30位以下の「圏外」にあるサイトがAIOに引用されるケースも確認されています。
その理由として挙げられているのが「クエリファンアウト」という仕組みです。AIOはユーザーが入力したキーワードだけでなく、関連するサブクエリを裏側で複数発行し、そこから情報を収集しています。
たとえば「5日で行ける海外」と検索した場合、AIOは「費用を抑えたいだろう」と推測し、「海外旅行 5万円」といったサブクエリでも検索を実行します。そのサブクエリで上位に表示されるページが、メインキーワードでは圏外であっても引用される、という流れです。
bonが注目した点:なぜ上位でも引用されないのか
朝礼で特に議論になったのは、「検索上位なのに引用されない理由」についてです。
調査記事では、その原因として「検索意図のズレ」が挙げられています。
たとえば「クラウド 会社で使う」というキーワードの場合、自然検索で上位に来るのは「クラウドサービスの比較」「おすすめランキング」といったページが多い傾向にあります。しかしAIOは、「クラウドとは何か」「会社で使うメリット」「注意点」など、より網羅的・解説的な情報を求めて回答を構成しようとします。
同じキーワードでも、自然検索で評価されるコンテンツとAIOが引用したいコンテンツは異なる、ということです。
また、医療系クエリの事例も印象的でした。「座ったまま寝る 病気」というキーワードで、権威性の高い医療サイトが自然検索1位にあるにもかかわらず、AIOでは引用されていなかったそうです。
理由として、そのページが「ナルコレプシー」という特定の病名を前提に解説していたことが挙げられています。ユーザーは「何の病気か分からないから検索している」状態なので、AIOは複数の可能性を幅広く提示しようとします。病名に限定されたページは「情報が狭すぎる」と判断され、採用されなかったと考えられます。
一方で、自然検索10位のサイトが引用されていたケースでは、QA形式で構造化されており、症状ベースで幅広く解説していたことが特徴でした。AIにとっては、問いと答えが明確に整理されている構造は引用しやすいようです。
引用されても「推奨」されるとは限らない
調査では、AIOでの引用とブランド推奨の関係についても分析されています。
美容系カテゴリの事例では、ある大手クリニックがAIOで多数引用されていました。しかし、「このクリニックがおすすめ」といった形で推奨される割合はわずか1.3%程度だったそうです。
引用される回数が多くても、AIが特定のブランドを積極的に推奨するわけではない、という結果です。AIは中立性を保つ設計になっているため、「ここが一番おすすめ」といった表現は控える傾向にあると考えられます。
AIOでの露出を「流入」ではなく「ブランド認知」として捉える場合でも、引用されることと推奨されることは別物として認識しておく必要がありそうです。
bonの考え
今回の調査から、AIOに引用されるための条件がいくつか見えてきました。
まず、メインキーワードだけでなく、関連するサブクエリを意識したコンテンツ設計が重要だということ。AIOはクエリファンアウトによって幅広く情報を収集するため、ユーザーが「次に知りたいこと」を先回りして網羅しているページは引用されやすくなります。
また、SEOで上位を取ることとAIOで引用されることは別の評価軸であることも改めて確認できました。比較・ランキング系のコンテンツは自然検索では強いですが、AIOは網羅的・解説的な情報を好む傾向があります。どちらを狙うかによって、コンテンツの設計方針も変わってきます。
そして、QA形式や構造化されたコンテンツはAIにとって引用しやすいという点も、実務で意識したいポイントです。
bonとしては、こうした調査結果をクライアントワークに活かしながら、AIO対策の知見を蓄積していきたいと考えています。SEOとAIOの両方を見据えたコンテンツ設計のご相談があれば、ぜひお声がけください。
引用元
https://www.lany.co.jp/lany-llmo-lab/aioverviews-keyword-investigation
記事を書いた人
株式会社bonのアシスタントディレクター。
今年入社したばかりでまだ歴は浅いですが、AEO(Answer Engine Optimization)の奥深さに魅了され、「社内でAEOといえば自分」と言われるようになるのを目指して、日々勉強中。
白米と餃子をこよなく愛し、「美味しい餃子に白米をかきこむ瞬間が一番の幸せ」。
自分の機嫌の取り方には自信があり、あんまり引きずらないタイプ。
休日はJリーグ(ガンバ大阪)をよく見に行きます。好きな選手はジェバリ選手。







