本日の朝礼
今日の朝礼では、AI検索トラフィックの急増と、そのコンバージョン率(CVR)の高さについて議論しました。
海外の調査レポートでは、AI検索経由のトラフィックが23倍に増加したというデータが報告されています。さらに注目すべきは、従来のSEO経由よりもAI経由のほうがCVRが高いという結果です。
bonでも実際に支援しているサイトのデータを調査したところ、同様の傾向が確認できました。なぜAI検索経由のCVRは高いのか。社内での議論と実体験をもとに考察します。
AI検索トラフィックが23倍に増加
海外の調査によると、2024年8月時点でAI検索からのトラフィックが前年比で23倍に増加したと報告されています。
bonが支援しているサイトでも確認したところ、AI検索からの流入が増加傾向にありました。あるサイトでは約3倍(40件→120件)に増えているケースもあります。
絶対数としてはまだ小さいものの、増加率は無視できない数字です。
なぜAI検索経由のCVRは高いのか
調査レポートでは、AI検索経由のCVRがSEO経由より高いという結果が出ています。この理由について、朝礼では以下の3点が挙がりました。
1. 目的が明確なユーザーが流入する
AI検索でリンクをクリックするユーザーは、すでに目的が明確です。「なんとなく調べている」段階ではなく、「買いたい」「申し込みたい」という意思を持った顕在層が多い傾向にあります。
いわゆる「Knowクエリ」(情報収集目的)のユーザーは、AIの回答で満足してサイトには来ません。リンクを踏むのは「Buyクエリ」に近い、購買意欲の高いユーザーです。
2. AIが情報をフィルタリングしてくれる
従来の検索では、ユーザーが自分で複数のサイトを比較検討する必要がありました。AI検索では、AIが膨大な情報の中から候補を絞り込んで提示してくれます。
ユーザーにとっては「秘書が候補を厳選してくれた状態」でサイトに訪問するため、意思決定がスムーズになります。
3. 事前情報があるためサイト内行動が良い
AIの回答で事前に情報を得ているため、サイト訪問後の理解が早くなります。直帰率が低く、セッションあたりのページビューも高い傾向があるとのこと。
事前情報がある状態で訪問するため、サイト内での行動もスムーズになり、結果としてコンバージョンにつながりやすくなります。
実体験から見るAI検索の購買行動
朝礼では、社内メンバーの実体験も共有されました。
通勤用のリュックを探していたメンバーが、LLM(ChatGPT)に「ちょうどいい通勤用のリュックないか」と質問。すると、27リットル前後の候補が3つ提示されました。
ノースフェイス製
価格は約9,000円
リンク先はAmazon
Amazonでの評価も高い
この情報を見て、「YouTubeのレビュー動画を見ずに、そのまま購入した」とのこと。
AIが候補を絞り込み、価格・ブランド・評価といった判断材料を提示してくれたことで、追加の情報収集なしに購入を決断できた事例です。
bonの一次調査:クライアントサイトのAI検索流入状況
bonでは、実際に支援しているクライアントサイトのAI検索流入状況を調査しました。
GA4や専用ツールを使い、ChatGPTやPerplexityなどからの流入を計測したところ、以下のような結果が得られました。
あるサイトでは、ChatGPT経由のセッションが0.075%から増加傾向
別のサイトでは、約3倍の増加(40件→120件)
一方で、まだAI経由の流入がゼロのサイトも存在
絶対数としてはまだ小さいものの、伸び率は注目に値します。また、サイトによって差があることもわかりました。
この調査で確認できたのは、AI検索からのトラフィックは確実に増えているという事実です。今後、この流入をどう活かすかが重要になってきます。
bonの考え
AI検索経由のトラフィックが増加し、そのCVRも高いという調査結果は、企業にとって見逃せないデータです。
ただし、現時点ではまだ絶対数が小さいサイトも多く、「AI検索対策をしなければ」と焦る必要はありません。まずは自社サイトの現状を把握することが第一歩です。
bonでは、AI経由トラフィックの可視化から支援を行っています。GA4と専用ツールを組み合わせ、AI Overview・ChatGPT・Perplexityなどからの流入状況を整理します。
可視化することで、次に何をすべきかが見えてきます。コンテンツの情報構造を整えるのか、そもそもコンテンツを増やすのか。戦略は現状によって変わります。
AI検索の世界はまだ始まったばかりです。まずは「今、自社にどれくらいAI経由の流入があるのか」を知ることから始めてみてはいかがでしょうか。
引用元: Conductor「AI Search Traffic Report」
記事を書いた人
株式会社bon プロデューサー
元エンジニアとしての視点を活かし、課題整理から戦略設計までを一貫して支援。
LLMOなど、新しい検索に対応したサイト設計・情報設計を研究中。
最近は健康意識で食事に気をつけてたら2キロ痩せました。








