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2025.11

Shared Media(シェアードメディア)

Shared Media(シェアードメディア)とは、ユーザーによって共有・拡散されるメディアの総称です。SNS(ソーシャルメディア)での投稿、シェア、リツイート、言及など、ユーザーが主体となって情報を広める活動を指します。

PESOモデル(Paid、Earned、Shared、Owned)における4つのメディアの1つであり、ユーザーによる共感や社会的証明として機能する特徴があります。

PESOモデルにおけるShared Mediaの位置づけ

Shared Mediaを理解する上で重要なのが、PESOモデルという考え方です。PESOモデルとは、企業が情報発信に活用できる4つのメディア(Paid、Earned、Shared、Owned)を体系化したフレームワークです。

Shared Mediaはこの中で、ユーザーによる自発的な情報拡散を促し、共感や社会的証明を生み出す役割を担います。企業が直接コントロールできるものではありませんが、適切な情報発信によってユーザーの共有を促すことができます。

Shared Mediaの種類と具体例

Shared Mediaには、さまざまな種類があります。

SNS投稿 Facebook、Instagram、X(旧Twitter)、LinkedInなどのSNSプラットフォームでの投稿。企業アカウントによる投稿も含まれます。

ユーザーによるシェア・リツイート ユーザーが企業の投稿や自社サイトのコンテンツをシェアすること。拡散力が高く、認知拡大につながります。

SNSでの言及・タグ付け ユーザーが企業名やサービス名に言及したり、タグ付けしたりすること。口コミや評価として機能します。

コミュニティでの議論 オンラインコミュニティやフォーラムでの議論。特定のテーマに関心を持つユーザー同士の情報交換の場となります。

ソーシャルブックマーク はてなブックマークなどのソーシャルブックマークサービスでの共有。興味深いコンテンツが拡散されます。

Shared Mediaのメリット・デメリット

Shared Mediaには明確なメリットとデメリットがあります。

メリット

拡散力があるのがShared Mediaの最大の強みです。ユーザーが共有することで、企業単独では届かない範囲にまで情報が広がります。

また、ユーザーとの双方向コミュニケーションが可能です。コメントやメッセージを通じて、ユーザーの声を直接聞くことができ、関係性を深められます。

さらに、リアルタイム性も特徴です。最新情報を即座に発信でき、トレンドに合わせた柔軟な対応が可能です。

デメリット

一方で、コントロールが難しいのがデメリットです。ユーザーの反応を完全に予測することはできず、意図しない形で拡散されるリスクもあります。

また、炎上リスクも存在します。不適切な投稿や対応によって、企業の評判が大きく損なわれる可能性があります。

さらに、継続的な運用が必要です。SNSは更新を止めるとすぐに影響力が低下するため、定期的な投稿とエンゲージメントが求められます。

Shared MediaとEarned Mediaの関係性

Shared MediaとEarned Mediaは、どちらも"外部証明"として強力な効果を持ちます。企業が自ら発信する情報よりも、外部からの評価や言及のほうが信頼されやすいためです。

BtoB領域におけるShared Mediaの位置づけ

BtoB領域では、SNS単体のインパクトはそれほど高くない傾向があります。BtoC商品のように、SNS投稿だけで直接的な購買につながるケースは少ないのが現実です。

しかし、SNSでの拡散がメディア露出につながれば、非常に強力に作用します。SNSで話題になった情報がメディアの目に留まり、記事化されることで、Earned Media(メディア掲載)につながるのです。

その意味で、Shared Mediaは間接的に重要な役割を果たすメディアだといえます。

SNS→メディア掲載という流れ

具体的な流れとしては、まず企業がOwned Media(自社サイトやブログ)で質の高いコンテンツを発信します。それをShared Media(SNS)で拡散することで、多くのユーザーの目に触れます。

その投稿が話題になり、メディアの記者やライターの目に留まれば、記事として取り上げられる可能性が高まります。つまり、Shared MediaはEarned Mediaにつながる入口として機能するのです。

このように、Shared Media単体では効果が限定的でも、他のメディアと組み合わせることで大きな価値を生み出します。

Paid Media・Owned Media・Earned Mediaとの統合戦略

Shared Mediaは、他のメディアと統合的に活用することで真価を発揮します。

まず、Owned Media(自社サイトやブログ)で質の高いコンテンツを作成します。そのコンテンツをShared Media(SNS)で拡散することで、認知を広げます。

必要に応じて、Paid Media(広告)でShared Mediaの露出を強化することもできます。SNS広告を活用することで、ターゲットユーザーにリーチしやすくなります。

そして、Shared Mediaでの話題化がメディアの目に留まれば、Earned Media(メディア掲載)につながります。このように、各メディアが連携することで、情報の到達範囲と信頼性が高まるのです。

マーケターが押さえておくべきポイント

Shared Mediaを効果的に活用するために、マーケターが意識すべきポイントがあります。

目的に応じたSNSプラットフォームの選定 すべてのSNSに均等にリソースを割くのではなく、ターゲットユーザーが多く利用するプラットフォームに集中することが重要です。BtoB企業ならLinkedIn、BtoC企業ならInstagramなど、目的に応じて選定しましょう。

一貫したブランドメッセージの発信 SNSでも、他のメディアと同様に一貫したブランドメッセージを発信することが重要です。「この会社は何をしているのか」が明確に伝わる投稿を心がけましょう。

エンゲージメントの重要性 フォロワー数よりも、エンゲージメント(いいね、コメント、シェア)を重視しましょう。反応が得られる投稿を作ることで、拡散力が高まります。

ユーザーとのコミュニケーション 一方的な情報発信ではなく、ユーザーからのコメントやメッセージに丁寧に対応することで、関係性を深められます。

AI時代におけるShared Mediaの価値

AI検索が普及する中で、Shared Mediaの価値も変化しています。

共起情報としての役割 AIは回答を生成する際に、企業名やサービス名がどのような文脈で語られているかを参照します。SNSでの言及は、この共起情報として機能します。

言及量の増加がプレゼンスに影響 SNSで多く言及されている企業は、AIにとっても「よく知られている企業」として認識されやすくなります。言及量の増加は、企業のプレゼンス(存在感)を高める要素の1つです。

SNSでの言及がAI評価に与える影響 SNSでの肯定的な言及が増えることで、AIも「信頼できる企業」として評価する可能性があります。ただし、直接的な因果関係は明確ではなく、あくまで間接的な影響として捉えるべきでしょう。

Shared Media運用で陥りがちな失敗と対策

Shared Media運用では、いくつかの典型的な失敗パターンがあります。

まず、投稿することが目的になってしまうことです。「とりあえず毎日投稿する」だけでは成果につながりません。ユーザーにとって価値のある情報を発信することが重要です。

次に、炎上対策を怠ることです。不適切な投稿や対応によって、企業の評判が大きく損なわれる可能性があります。投稿前のチェック体制を整えましょう。

また、エンゲージメントを無視することも問題です。フォロワー数だけを追い求めても、反応が得られなければ意味がありません。ユーザーとの対話を大切にしましょう。

bonでは、Shared Mediaの運用において、一貫したブランドメッセージの発信を重視しています。単なる情報発信ではなく、「この会社は何者か」を伝え続けることで、ユーザーの記憶に残り、シェアされやすくなります。

今後のShared Media戦略

Shared Mediaは、単独で効果を発揮するものではありません。PESOモデル全体を見据えた統合的な活用が重要です。

特に、Earned Mediaにつなげる視点を持つことが成功の鍵となります。SNSでの話題化がメディアの目に留まり、記事化されることで、より大きな効果を生み出します。

また、短期的な拡散だけを目指すのではなく、長期的な関係性構築を意識しましょう。ユーザーとの継続的なコミュニケーションを通じて、ファンやアンバサダーを育てることが、持続的な成長につながります。

AEOラボでは、Shared Mediaを含むPESO全体の戦略設計から、AI時代の新しいマーケティング手法まで、幅広くサポートしています。一貫したブランドメッセージをどう発信するか、一緒に考えていきましょう。

まとめ

Shared Mediaは、ユーザーによって共有・拡散されるメディアであり、共感や社会的証明として機能します。拡散力があり、ユーザーとの双方向コミュニケーションが可能な点が強みです。

特にBtoB領域では、SNS単体のインパクトは限定的ですが、SNSでの拡散がメディア露出につながれば非常に強力に作用します。Shared MediaはEarned Mediaにつながる入口として、間接的に重要な役割を果たします。

Shared Mediaを効果的に活用するためには、一貫したブランドメッセージを発信し、ユーザーとのエンゲージメントを重視することが重要です。そして、Owned Media、Paid Media、Earned Mediaと統合的に活用することで、人にもAIにも選ばれる企業になることができます。

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